当カウンセリングルーム”キミィ・メンタル・サプリ”では認知行動療法を主軸にカウンセリングを行っていますので、認知行動療法についてご説明いたします。
認知行動療法のセッションでは毎回、アセスメントシートという用紙が宿題のように渡されます。クライアントさんには次のセッションまでの間にストレスのかかった出来事を、日記のような感じでこのシートに書いていただき、それを元に詳しいカウンセリングが行われます。
アセスメントシートには「出来事」を書く部分と「認知」「行動」「気分・感情」「身体反応」を書く部分があり、クライアントさんは少し客観的にかつ分析的に、自分に起こったストレスフルな出来事を記録します。
客観的にかつ分析的にというところが非常に大切で、どんなにイライラしたり、悲しかったり、涙があふれてくるような出来事も、自分の言葉で一度シートに落とし込み、それをカウンセラーに話すことで、自分のものの見方や捉え方、行動の特徴が見えてくるのです。
例えばここに1杯の搾りたてのオレンジジュースがあるとして、一気に半分飲んで残りの半分を見て、「あ~、もう半分しかなくなっちゃった」と思う人と「まだ半分あるから楽しめる」と思う人がいるように、ものごとは観る角度を変えると見え方が違ってくるということがありますよね。
それと同じように角度を変えてみると、別の見え方や考え方があり、今までとってきた行動とは違う行動をとることもあり得るなと気づくことが出来るのです。
何十年か生きている間に人はその人独自のよく似たものの捉え方と行動をしてしまいがちですが、それを少し変えてみることで相手の反応が変化したり、自分自身も新たな気づきを得たりして、悩みが解決することがある、それが認知行動療法です。